【以前、どこかへ掲載された文です】

パラグライダー界においては、様々な誤用や意味の取り違えのある言葉があるのですが「クラウドストリート」という言葉もそのうちの一つです。
絶対にこれが正しいと言うつもりはありませんが、私がパラグライダーを始めたときからバイブルとして読んできた、デニス・ペイゲン氏の説を信じます。
これにははっきりした理由もあって、氏の言うような現象を過去に何度も見てきたことがあるからです。

デニス・ペイゲン著 岩間雅彦 訳「HANG GLIDING TECHNIQUES]より転載。
(著作権上問題があるとする場合は削除しますので、ご指摘ください)

クラウドストリートはサーマルが風の方向に列をなして発生することにより形成され、整列した兵隊の頭に奇妙な白い帽子を載せたように見える。
クラウドストリートの形成には特殊な条件(風速が15マイル/hr程度でウィンドグラディエントが強く、逆転層があること)が必要であるにもかかわらず、実際には極めて頻繁に現れる。
一般に、クラウドストリートの下には強いリフトがあり、ストリート間には油断のならないシンク帯が隠されていることが多い。
Fig-57はクラウドストリートの典型的なパターンである。

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つまり、いわゆるサーマルによる積雲のつながりとは無関係に、対流によって生じる積雲のつながりなのです。
また別の著書では、さらに詳しく記述してありますが、引っ越しに紛れて見つかりません。

私が実際によく見たのは、COOまたはスカイパーク宇都宮で、強い西風の日に宇都宮方面から筑波方面にこの現象が現れます。
複数のクラウドストリートがまさしくこの図のようになります。
逆転層が強く、風の強い日に現れます。
通常のサーマルがつながっているものは、ホワイトストリートまたはサーマルストリートと呼ぶことがあるようです。
クラウドストリートと、言葉の意味は同じように思えますが、発生原理が異なるので正しく理解しましょう。
ちなみに「クラウドストリート」は山岳には現れず、平野部に出現します。
発生原理からして当然のことです。
COOまたは、宇都宮のフライヤーの方でこの現象を見た方は、その日の条件と写真をいただけると幸いです。